中国のレアアース輸出が過去10年で最低となり、日本の需要が急減しています。
2010年の秋、沖縄県の尖閣諸島の問題が勃発し、日本側が中国依存のリスクを警戒するように。
一時期は、事実上の外交カードとも言えるやり方で
中国は日本へのレアアースの輸出許可枠として31,000トン程度に制限していましたが
現在は10,000トン程度まで激減し、制限は全く意味を成さなくなりました。
日本企業は技術革新で代替品の開発、使用を進めたり
オーストラリアなど中国以外からの輸入を進めた成果となります。
中国のレアアース最大手企業も、1ヶ月の生産停止に踏み切るなど
影響はかなり大きくなっています。
政治と経済は切り離すべき、と、学校の授業で学びましたが
どこの国もある程度は切り離して考えていて、政治と経済を結び付けると実際どうなるか、というのは
なかなか実例を見つけにくい状態でした。
日本と中国はイヤでも密接な関係にあるので、
日本の進歩、中国の苦境を喜んでばかりもいられませんが
今後、似たようなケースが発生しないよう肝に銘じてもらいたいところです。